志望校に迷ったらとりあえず東大の理科一類を目指せばいいと思う

大学受験

今日は大学受験のお話です。大学受験の志望校、迷いますよね~!

そして、中学受験や高校受験とは異なり、大学受験では学部学科まで選ばなければなりません。多くの高校生は特にやりたいことが定まっていないと思うのですが、学科まで選べというのはなかなかハードです。

そして悪いことに、「1度入ると後戻りが困難な学部学科」というのもあります。例えば医学部医学科なんかはその典型で、一度入学したら基本的には医師国家試験まで一直線ですし、その後も医師になるのが基本です。もし医学科に入った後に、「やっぱ俺、医者向いてねえわ。暗記苦手だし。」となってしまうとなかなか悲惨です…(逆に、医学部にはめちゃくちゃ向いているのに、他の学部を選んでしまって苦労する人もいます)

というわけで、今回は、

高校生
高校生

やりたいことなんて決まってないし志望校は選べません…

という高校生に向けて、おすすめの志望校を大公開します!

東大に行こう

結論、やりたいことがよくわからない人は東大に行けば良いです。

もうちょっと言うと、理科一類がおすすめです。理科二類でもOKです。文系なら文科二類が良いですかね。

東大に行くことのメリット

人生の選択肢が増えまくる

東大に行くことのメリットですが、まずなにより、「東大卒」というだけで、その後の人生が割とイージーになりやすいです。もうちょっと具体的に言うと、人生の選択肢が増えまくります

例えば、大学在学中や卒業後に、「やっぱり別のキャリアを歩みたいな」と思ったとき、東大卒というだけであっさり進路変更できたりします。それは、周りに人に「東大卒ならきっとこれもできるだろう」と思ってもらえるからです。

また、当然ですが就職活動でも優遇されます。ただし、「就活で有利になるから」という理由だけで東大を目指すのはちょっと微妙です。というのも、この点から言えば、慶應義塾大学や早稲田大学に進学したり、大学院から東大や東工大に進学するほうが、圧倒的に楽(かつ就活で東大生と同じくらい優遇される)からです。

まあ、「人生の選択肢が増えまくる」というのは、よく考えれば当然です。優秀で努力ができる人材ということが保証されているので。逆に、「東大生ならどんな会社にでも受かるしなんでもやらせてもらえる」と考えるのは早計です。東大生でも、就活で落とされるのは珍しくないですし、社会で生きていくのが不得意な人もいます。

入学時点で専門を厳密に決めなくてよい

進路に悩む高校生にとってうれしいことに、「入学時点で専門を厳密に決めなくてよい」というメリットがあります。

東大は、入学するとまず全員が教養学部という学部に所属し、2年近く幅広い学問を叩き込まれます。その後、自分の専門を決める振り分けがあり、理学部物理学科とか経済学部経済学科などに分かれていくわけです。したがって、学生さんは東大に入って色々な学問を学んだ上で自分の専門を決められるのです。高校生のうちに無理して決める必要がありません。

とはいえ、用意されている進路には類ごとに差がありますので、おおまかには定めておく必要があります。大雑把に、類ごとのおもな進路を書いておきます。少数ですがこれ以外の進路を取ることもできます(理科一類→法学部、理科一類→医学部、など。文科三類→医学部の例もあるようです)。

  • 理科一類 ・・・ 理学部、工学部
  • 理科二類 ・・・ 農学部、薬学部
  • 理科三類 ・・・ 医学部
  • 文科一類 ・・・ 法学部
  • 文科二類 ・・・ 経済学部
  • 文科三類 ・・・ 文学部、教育学部

教育環境がめちゃくちゃいい

最後になりましたが、やはり教育環境はめちゃくちゃ良いです。※本来は、これが理由で東大を志すべきです

なんといっても研究のレベルが非常に高いです。ほぼすべての学術分野を網羅していますので、東大に入っておけばとりあえずやりたい学問はみつかるはずです。そして、その研究を支えるために、国から多額の資金が投入されていますし、教員の数も非常に多くなっています。

研究施設も、意味がわからないくらいたくさんあります。皆さんは、東大の研究施設がどこにあるかご存知でしょうか?本郷と駒場?あとは柏?うーん、そんな程度ではない!桁が違います。ぜひ、以下の記事を読んでみてください!

図書館の数もめちゃくちゃあります。東大の公式サイトに載っているだけで、30ヵ所あります。本郷キャンパスだけで17ヵ所。ちなみに私が学部時代に通っていた東工大の大岡山キャンパスには1ヵ所しかありませんでした!!

そしてなんといっても、通っている学生が素晴らしいです。日本中の優秀な高校生を集めているのですから当然です。東大に通えば、必ずや素晴らしい仲間が見つかることでしょう。東大在学中に出会った人と起業、なんて例もたくさんあります。

工学部や経済学部がおすすめ

「将来の進路を狭めない」という視点でいくと、個人的には工学部(理科一類)や経済学部(文科二類)がおすすめです。どちらも社会の経済活動と比較的近い分野(研究の実社会への応用が比較的明解)だからです。

ちなみに、実社会への応用を考えると、数学は避けて通れません。数学が苦手な高校生も、せめて共通テスト(旧センター試験)のレベルくらいは解けるようになっておいたほうがよいでしょう。数学は他の多くの学問と密接に関係していますし、実際の社会で数学を用いる仕事は多いのです。研究職はもちろんのこと、経済や経営に関わるお仕事においても、数学はとても大切です。(ただし、”数学科”で数学を極めるのは、またちょっと話が違います。数学科は、本当に数学を探求する場です。)

ちなみに、世界最高のコンサルティングファーム、マッキンゼーアンドカンパニーは、そのほとんどを東大の理系大学院卒が占めるともいわれています。就職予備校の異名をもつ東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻(通称、TMI)にはマッキンゼーの方が講師として来ていたりするのですが、すでにそこで優秀な学生がヘッドハンティングされているという噂です…(数年前、TMIにいる学生から聞いた噂です。あくまで噂ですよ…)

このTMIの進学先を見てください。ゴールドマン・サックス、JPモルガン、メリルリンチ、A.T.カーニー、BCG、マッキンゼー、P&G、Google、…。腕に覚えのあるビジネス志望の学生は是非TMIを目指してください。ちなみに、私が就活中に会ったTMIの学生は漏れなくバチバチに優秀でした。

※注意

この記事では「やりたいことがわからない」という高校生向けに工学部や経済学部をオススメしていますが、もしやりたいことがあるのであれば、真っ直ぐその進路に進むべきです。お医者さんを目指すなら迷わず医学部を、理論物理学者を目指すなら迷わず理学部を、弁護士を目指すなら迷わず法学部を狙いましょう。

東大以外の選択肢

「東大なんて絶対合格できません」と考える高校生も、とりあえず東京大学を目指してみませんか?東大合格に向けて勉強していれば、その他の大学入試にも対応できるようになります。最初から「いけそうなところ」を狙うのではなく、ぎりぎりまで真剣に東大を狙ってみてください。

また、東大以外の大学に進学するとしても、やりたいことがない状態あれば、やはり「工学部」や「経済学部」はオススメです。私も東大に入学する学力が無く、東工大の工学部に入学しましたが、工学部はその後の進路が幅広いと感じました。メーカーがメインではあるものの、銀行や商社、広告代理店などの文系職に進む友人・先輩はたくさんいましたね。

そもそも文系か理系かで悩んでいる場合は…

「文系と理系のどちらに進めばいいかすらわかりません」という場合もあるでしょう。この場合の考え方は、以下の記事に記載しておりますので、ぜひご覧ください!