東工大電気電子系の院試対策で絶対買って欲しい教科書3選

院試・大学院生活

今日は東工大電気電子系の院試対策について。

数学対策の記事でも書いたのですが、東工大電気電子系の院試は、数学が簡単で電磁気学が難しいのが特徴です。

そこで、今回はとくに東工大電気電子系の院試で重要となる電磁気学・電気回路の分野で、「これは買ったほうが良いよ!」という教科書を紹介します。

東工大電気電子系の院試対策で絶対買って欲しい教科書3選

はじめてのアナログ電子回路 基本回路編
(松澤昭、講談社)

以前、東工大の電気電子工学科長をしておられた松澤先生の著書。授業で使っており、類似問題が院試でも頻出しました。確認したところ、2020年度の授業「アナログ電子回路」でもこちらが指定教科書となっています。

こちらはアナログ電子回路(トランジスタやMOSFET)の基礎を解説している書籍なのですが、カラーでわかりやすく、普段の勉強にも最適です。東大大学院時代の研究室同期は、「回路の設計をやるのに良さそう」と言って買っていました。

外部の大学から東工大の電気電子系を目指すのであれば、まず最初に買って欲しい1冊です。

電磁気学
(末松安晴、共立出版)

こちらも私が東工大で使っていた教科書です。2020年度も、「電磁気学第一」「電磁気学第二」の授業で指定教科書となっています。

正直なところ、解説等はやや難しい部分があると思いますので、電磁気学を基礎から固めたいのであれば、別のわかりやすい参考書を買ったほうが良いでしょう。ただ、こちらは東工大で長く使われている教科書で、類似の問題が院試で頻出です。「院試対策用」と割り切って購入してみてください。

電気学会大学講座 回路理論基礎
(柳沢健、電気学会)

東工大の電気回路の授業は「電気回路第一」から始まり、その後に「電気回路第二」「アナログ電子回路」「ディジタル回路」「応用電子回路」「集積回路工学」…という流れで範囲が広がっていきます。(私の時は「回路理論」というありえん難しい授業があったのですが、今は見ないですね。どこかに統合されたのでしょうか。)

私の時代、最も基礎的な「電気回路第一」の授業で使われていたのが、この教科書です。ちょっと古いですが、解説は丁寧でわかりやすく、基礎的な内容を網羅できます。東工大の院試は、電磁気学は割と難しいのですが、電気回路についてはそれほどでもなかったりするので、このレベルでもかなり対応できます。

2020年度は、電気回路第一・第二ともに、指定教科書はない(教員のオリジナルプリントによる授業)ようですが、こちらの教科書で回路の基礎を叩き込むのは大変おすすめです。