大学院入試(院試)では、多くの大学がTOEICやTOEFLのスコアを要求します。私は東京大学の工学系研究科を受験したのですが、TOEFLのスコアが必要で、ITPを当日受験するか、iBTを事前に提出するかの2択でした。
TOEICと違い、TOEFLはまだまだ教材も少なく、私はとても苦労しました。今回、TOEFL ITPを超短期間で仕上げて東大の大学院に入った方法をご説明します。
TOEFL ITPはiBTとどう違う?
私は東大の院試でTOEFL ITPを当日受験しました。ITPは主に団体向けに行っているテストで、TOEICでいうところのTOEIC IPのようなものです。iBTの方が「いわゆるTOEFL」のスコアであり、留学等でTOEFLのスコアが要求される場合、ITPのスコアが使えない場合があります。
TOEFL ITPとTOEFL iBTは、テストの中身がかなり異なります。簡単に言えば、TOEFL ITPはTOEFL iBTよりかなり簡単です。ITPはTOEICと同様にリーディングとリスニングのみであるのに対し、iBTはスピーキングとライティングの試験も行われます。
ITPの当日受験がおすすめ
もし、東大の工学系研究科を受験するのであれば、ITPを当日受験するか、iBTのスコアを提出するかを選択できます。これは、基本的にITPを当日受験するので問題ありません。iBTは対策するだけでかなり大変ですし、受験料も25,000円程度と高価です。
既にTOEFL iBTを受験している場合は、iBTのスコアを提出することで、英語の対策が不要になるメリットはあります。とはいえ、ITPの方がスコアが出やすい(iBTとITPで換算は行われるが、それでもITPの方が有利という噂がある)ので、私の知り合いの学生はiBTのスコアを持っていたにも関わらず、ITPを当日受験していました。
お試しで受けたTOEFLで爆死した話
学部4年の8月上旬、当時所属していた東工大でTOEFL ITPを受けられる機会があり、参加しました。このとき、私はお試しのつもりだったので、全く対策をせずに挑みました。当時、TOEICのスコアは775点だったので、
TOEICで775点なら、TOEFLもある程度戦えるだろう
という考えでいました。
ところが………..
試験が始まり、絶望。リーディングはかろうじて解けるものの、リスニングが壊滅的にわかりません。冗談抜きで、全く解けませんでした。
むりむりむりむり…….むり…..
結局、解くのを途中でやめました。と同時に、
「このままでは絶対に東大の院試に合格できない!!ヤバい!!!!」
という焦りが爆発しました。院試まで、あと1ヶ月も無いタイミングでした…
ちなみに、このときのスコアは知りません。むり過ぎて結果をもらいませんでした。
院試当日までにやったこと
TOEFLのスコアを短時間で伸ばすために、私は2つのことに集中しました。
それは、
です。
文法セクションの演習を繰り返す
TOEFL ITPは、
- リスニング
- 文法
- 読解
の3セクションから構成されています。このうち、文法セクションは比較的対策がしやすいと感じました。というのも、文法自体は大学受験である程度覚えているわけなので、あとは演習を繰り返して問題になれるだけで、かなり点が伸びるのです。
そこで利用したのが、「全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策」という本です。こちらはITPの文法問題対策に特化した本で、かなり良い対策になりました。おすすめです。
TOEFL用の英単語を覚えまくる
私は初めてTOEFLを受けた時、とにかくリスニングで苦労しました。そこでTOEFLのリスニングスクリプトの例を見てみると、まあ単語がわからない。耳が良い悪い以前に、単語を知らなければリスニングが聞き取れるわけありません。
リスニングができなかった原因は、「単語力不足」がかなり大きいと結論付けました。
それまで、私はTOEICの対策しかしてこなかったため、知っている単語がTOEICのものに偏っていました。結果、TOEICでは775点が取れるものの、TOEFLになると途端に対応できなくなったのです。
そこで、有名な「TOEFLテスト英単語3800」という単語帳を使って対策しました。この単語帳は、レベル1からレベル4まで、合わせて3800語が掲載されていますが、私はレベル1のみをやりました。とにかく語彙力がなかったので、レベル1を覚えるのも大変です。しかし、結果としてこれが合格につながったと思っています。
おわりに
TOEFL ITPは英語が苦手な人にとって、院試における最大の壁です。とはいえ、いざ東大の大学院に入ってみると、私より英語が苦手な人もたくさんいました(笑)
「英語力が足りないな~」と思っている人も、あきらめずにチャレンジしてみてください!