大学受験シーズンですね。無事、第一志望に合格した高校生の皆さん、合格おめでとうございます!
が、この記事を読んでいる人に、そんな高校生はいないでしょう。
そう。この記事は、第一志望に合格できなかった貴方に向けて書いています。
浪人するかの決断は、お早めに。
私は浪人を経験しています。そして、浪人に対しては比較的肯定的な考えを持っています。
もし貴方が「来年、再び大学受験をやり直す」という選択、すなわち浪人するということを心に決めている場合、話は簡単です。少しの休憩を挟んだのち、悔しさが冷めやらないうちに勉強を始めましょう。
一方で、もし浪人するかどうかを悩んでいるのであれば、決断に少しだけ時間をかけて良いと思います。多くの高校生にとっては、これまでの人生の中で最も大きな選択となるでしょう。
ただし、浪人するならするで、早めに決断し、気持ちを切り替えたほうが良いです。なぜなら、浪人生にとって、入試直後の春休みというのはライバルに差をつける絶好の期間だからです。
大学に全落ちして駿台に駆け込んだ冬
私は高校3年生のとき、早稲田大学先進理工学部応用物理学科と、東京工業大学第5類を受験しました。
早稲田大学の試験をなんとも言えない手ごたえで終え、東工大入試の日を迎えます。
すでに合格をあきらめていたこともあり、試験1日目の手ごたえは皆無。受かる可能性はゼロでした。そして2日目の朝、試験開始20分前、早稲田大の不合格を電話で確認してたその瞬間に、私の浪人が確定しました。
さて、浪人が確定した私はすぐさま浪人の準備を始めました。「浪人したら駿台予備学校お茶の水校のスーパー東工大コースに通う」というのを決めていたので、東工大の不合格発表を確認してすぐ、駿台に行って入学手続きを済ませました。(1番乗りかと思っていたのですが、2番乗りでした。)
浪人生がほとんど受けない春期講習に全力で取り組んだ
駿台は、春休み期間に春期講習を実施しており、浪人生も参加できました。
当時の私はやる気に満ち溢れていたので、春期講習に積極的に参加しました。ところが、浪人生で参加している人はほぼおらず、ほとんどが現役生(新3年生)たちでした。
当時は現役生にまじって講義を受けるのが少し恥ずかしく、「あちゃ~~ちょっと早まりすぎたか~~」と若干後悔したものの、春期講習のクオリティは非常に高く、楽しく勉強をしていました。
春期講習のスタートダッシュが最後まで効いた
その後4月になり、本格的な浪人生活が始まります。そこで、私は春期講習の確かな効果を実感していました。
春休み期間に必死に勉強した結果、私の学力は確実に向上していました。特に、圧倒的に苦手科目だった英語が劇的に改善し、夏の全国模試では英語でクラス1位、総合でもクラス1位となりました。
その後、夏から秋にかけてライバルたちの猛追を受けるも、何とか逃げ切って浪人生活を成功裡に導くことができました。春に差をつけておいたおかげで、夏以降も焦ることなく自分の勉強に集中できましたので、メンタル的にもかなりメリットがあったと思います。
春休み期間は、入試直前に欲しかったあの1ヵ月だ。
受験生のみなさん。入試直前に、「あと1ヵ月あれば、間に合ったかもしれないのに…!」という感覚になりませんでしたか?
春期講習は、その時に欲しかった1ヵ月です。
不合格は辛いと思いますが、勉強に対するモチベーションはめちゃくちゃ高まっているはずです。
この機会を逃さず、しっかりものにすることができれば、きっと1年後には最高の人生が待っているはずです。
同じように現役時代に悔しい思いをした人間として、私は新浪人生を心から、全力で応援します。頑張ってください。