【確実に合格を狙う】公立高校入試の科目別戦略

雑記

今日は、公立高校の入試についてお話いたします。

私は、ごく一般の公立中学校に通っていました。その後、県内トップの県立高校に入学したのですが、その際に意識していた点数戦略(どの科目で何点を狙うか)についてお話します。

トップ校に限らず、公立高校を受験する全ての中学生に役立つ戦略だと思いますので、是非ご覧ください。

まずは総合の目標点数を設定する

合格者平均点や合格最低点がわかる場合

入試で取るべき点数は志望校によります。志望校を設定したら、早いうちに、「入試で何点をとる必要があるのか」というのを把握しましょう。

過去5年間くらいに渡って合格者平均点を調べ、それらの中で最も高い点数を目標点として設定すると良いかと思います。例えば、過去5年間で合格者平均点が、

410点⇒405点⇒380点⇒420点⇒400点

と推移しているなら、420点を目指すことをおすすめします。

合格者平均点ではなく合格最低点しかわからない場合は、過去5年間で最も高い合格最低点を1.1倍した程度の点数を目標点としましょう。

でも、実は合格者平均点や合格最低点は、正式には公表されていないことが多いんです。そんなときは、次のやり方で合格点のヒントを集めましょう。

合格者平均点や合格最低点がわからない場合

点数の情報が開示されていなくても、あきらめてはいけません。さまざまな手を使って、点数の情報を集めましょう!

もしあなたが塾に通っているのであれば、ぜひ塾で志望校の合格点を聞いてみましょう。大手の塾は、さまざまなデータを基に各高校の合格最低点などを予想しています。

また、塾に通っていなくても、インターネットで調べるとさまざまな情報が見つかります。「〇〇高校 合格点」などで検索してみてください。また、志望校のデータがピンポイントで載っていなくても、近い偏差値の高校のデータが見つかれば、それから推測することが可能です。

塾に通っている友達に、「〇〇高校の合格点を知りたいんだけど塾で聞いてきてもらえない?」とお願いするのも良いですね!

5科目受験なら、理社で95%を狙う

受験科目が5科目(国語、数学、英語、理科、社会)の場合、

理科と社会で点を落とさない

というのが基本戦略です。これが、この記事で一番伝えたいポイントです。

なぜ理科と社会なのかというと、

  • 年によって、あまり難易度が上下しない
  • 出題範囲が限定されており、丸暗記で対応しやすい

という特徴があるからです。

これに対して、国語や数学は難易度の上下が激しく、また丸暗記で対応できる範囲が少ないために点数を安定させることが困難です。よって、国語や数学に頼っていると、受験本番で失敗するリスクが高まります。私も数学でやらかしました(本記事の最後に書いています)。

英語も比較的点数を安定させやすいのですが、高得点を得るためにはかなりしっかりと勉強しないといけません。それよりは、理科と社会を高得点にもっていく方が容易であることが多いです。

理科と社会で目指すべき点数ですが、95%です。100点満点であれば、95点ということになります。ほぼ、満点ですね。

「そんなの無理じゃね!?!?」と思う方も多いかもしれませんし、事実この点数はかなり高いハードルです、しかし、是非95%を狙って勉強してほしいと思います。公立高校の入試問題は、基本的に教科書に記載の内容から出題されます。したがって、教科書を丸暗記できれば、95%取得は現実味を帯びます。

中学校の教科書の量なんて、たかが知れています。すみからすみまで読んでも、そんなに時間はかかりません。是非、中学3年生は理科と社会の教科書の読み込みを始めましょう!

理科と社会で95%を取れると、残り3科目が圧倒的に楽になります。例えば、1科目100点満点のテストで、5科目410点が目標だとしましょう。理科と社会で95%ずつ取ると、国語と数学と英語で220点とれれば合格できます。1科目あたり74点です。どうですか?これなら、どれか1科目で大失敗しても合格できそうですよね!

社会の教科書は本気で丸暗記!

とはいえ、やはり95%は高いハードルです。特に理科は、原理を理解できていない状態で知識だけを詰め込んでも、95%に達しない可能性が高いです。

原理を理解して95%を達成してほしいのですが、「理科だけは本当に嫌い…」というのであれば、やはり難しいのが現実だと思います。その場合は、他の4科目を犠牲にするしかありません。

ただし、社会だけは、本当に丸暗記で成績を安定させられます。覚えれば覚えるだけ、点数が伸びます。また、教科書を全て暗記している人はそうそういませんから、ちょっと勉強するだけでライバルと差をつけられます。

索引を見て、全ての単語を説明できるようにしてください。出てくる年号は全て暗記してください。これだけで、圧倒的な得点源になりますよ。

75%取れない苦手科目は早めに克服

国語、数学、英語については、とにかく総合点をあげるような対策をしましょう。

ニガテを無くすか、トクイを伸ばすか、という点では、「ニガテを無くす」ことが大事になります。公立高校の受験問題は、難易度が低いので、「いかに点数を落とさないか」の勝負になります。そのなかで苦手科目があるのは、圧倒的に不利です。

※ちなみに大学受験では、「7問中3問とければ合格」というような超超高難易度の戦いが展開されることがあるので、トクイを伸ばす戦略が有効に機能することがあります。私の東工大の後輩で、「数学はほぼ満点、英語は150点中25点で合格した」という例もあります…

「苦手科目」の基準ですが、ひとまず過去問や模試で75%(100点満点なら75点)をとれているかどうかで判断すると良いでしょう。80%を90%に引き上げるより、70%を80%に引き上げる方が簡単ですし、75%くらいであれば根性でどうにか到達できます。

75%を下回る科目があるなら、重点的に勉強して75%以上で安定させましょう。複数の科目で75%を下回っている場合は、最も苦手な科目から手を付けると良いと思います。

ちなみに、国語、数学、英語で75点、理科と社会で95点を取ると、合計415点になります。これくらいとれれば、ほとんどの公立高校で合格ラインに乗ると思います。

高得点を取れる人は全科目に力を注ぐ

トップの公立高校をめざすような高得点を取れる人は、とにかく全科目で点数を安定させることを考えてください。「過去問では、数学満点があたりまえ」という人でも、他科目はしっかり勉強してください。

私は高校受験の直前、「過去問演習の数学は基本的に満点。たまにミスで1問間違い。」という状態でした。ところが、本番で100点満点中85点という大失敗をしました。ぶっちぎりで過去最低点です。なんとか合格したから良いものの、他科目で点をとれていなかったら確実に落ちていたので、本当に危なかったです(このとき、数学の失点をカバーしてくれたのは英語と社会でした)。

公立高校受験は、いかに点数の取りこぼしを防ぐかの勝負です。苦手をつぶす戦略で、確実に合格をとりにいきましょう!