頭の良さと才能と親と不幸な世界

頭の良さには才能が関係するでしょうか。

もちろん、Yesです。

 

私は地元の小学校と中学校に通ったのち、3度の受験を経て東京大学大学院に入学しました。

本当に勉強の苦手な友人と、本当に勉強のできる友人の両方に恵まれました。

彼らと共に生きて強く思うのは…私たちが通常想像する以上に、”頭の良さ”に関して圧倒的な個人差が存在するということです。

 

野球少年のほぼ全員は、どんなに努力しても大谷翔平にはなれないでしょう。どんなに牛乳を飲んだって、だれもが身長180cmになれるわけではありません。

頭の良さもまた、同じことです。

当たり前だ、と思うかもしれませんが、実はなかなか難しい問題です。というのも、野球が全くできなくてもあまり生活には困りませんが、勉強の場合はそうもいかないからです。

 

そして、ときとして悲劇が起きるのです。

成績不振や受験の失敗を機に、精神的な病気になってしまったり、自分や他人に危害を加えたり。

こうした事件のほとんどは、周囲の人間…多くの場合は親…が、本人の才能を見誤って過度な期待をすることが原因と考えます。

 

「なんでお前の身長は180cmより低いんだ!」といって子供を叱る親がいたら明らかに異常です。

ところが、なぜだか勉強ではこれと似たことが良く起きています。

こうしてまた一つ、誰も幸せにならない世界が増えていきます。