若者がお金に興味を持たない理由を考える

イマドキの若者はプライベートを優先しすぎ。

イマドキの若者は真剣に仕事をしない。

イマドキの若者は野心がない。

 

そんな話をよく聞くようになりました。ある意味でこれらは真実なんだろうと思います。

そして、これらは”当たり前”でもあると思います。

 

私はお金稼ぎに興味があります。収入を最大化すべく、試行錯誤しているつもりです。

ところが、学生時代からの友人らと話すと、そんな考えを持っている人はほとんどいないことがわかります。最低限稼げればいいじゃないか、仕事以外に時間を使いたい、と、口をそろえます。

 

ちょっともったいない気がするなあと思いつつ、彼/彼女らの考えはたいへん理解できます。

 

かつては、仕事に熱中することはカッコいいこと、という価値観がありました。おそらく誰しもが、仕事に打ち込むことに疑問を覚えなかったでしょう。

ところが、そんな価値観はとうに失われつつあります。

仕事よりプライベートを優先する生き方こそが、カッコいい時代になったのです。

 

そしてまた、この不況と低成長の時代にあって、労働に見合った給与を得られる会社は非常に限られます。年収があがらないどころか、どんな大企業でもいつリストラが始まるかわかりません。

会社に勤めるという前提を変えない限り、仕事で頑張ることのメリットがほとんど無いのです。

これを変えるには、起業家マインドをもって会社に頼らない生き方をするほかありませんが、それほどの意識を持つ若者はそう多くありません。(おそらく、これは昔も同様だったのではないでしょうか?)

 

こうしてイマドキの若者は、会社勤めをしながらプライベートを優先する生き方を選択するのです。