予測不能な破壊的世界で生きるということ
昭和型キャリアの崩壊
いま、仕事やキャリアをとりまく環境はめまぐるしく変化しています。
これまでの、「基本的に最初に入社した会社にずっと勤め、全員のお給料が毎年ちょっとずつ上がる。」という、終身雇用・年功序列型、すなわち昭和型のキャリアは崩壊を始めました。
さまざまな大企業で大規模なリストラが実施されており、この流れは今後加速する蓋然性が非常に高いでしょう。入社した会社で一生勤め上げる人は、ほとんど絶滅していくことになります。
テクノロジーとグローバル化の波
昭和型キャリア崩壊の大きな要因の1つは、テクノロジーの発展です。
インターネットに代表されるテクノロジーによって、労働の生産性(同じ時間で生み出せる価値)は飛躍的に増加した一方で、「テクノロジーを適切に使える人」とそうではない人の間の格差が、まずます広がることになりました。
このような環境において、労働生産性が低く、また成長スピードの遅い人間の価値は、急速に失われています。こうした「使えない人間」は、たとえ何十年と経験を積んだベテラン社員であっても解雇される恐れがあります。逆に、テクノロジーを適切に利用し、自己を高め続けられる、「使える人間」は、年齢に関係なく莫大な価値を生み出すことが可能になりました。
テクノロジーの発展に加えて、グローバル化も重要なファクターです。
テクノロジーによって国境を越えて人やモノ、お金が移動を始めたことで、日本企業は世界と戦わなければいけなくなりました。多額の研究資金と高度な技術力、優秀な人材を持つ海外の企業は、日本企業にとって非常に大きな脅威です。
このグローバルな状況において、「みんなで仲良く昇進しましょう」という昭和的な経営をしていては、瞬く間に競争力を失って倒産します。「使える人間」をスピーディー昇進させ、またそれに応じた報酬を支払い、また同時に、「使えない人間」を淘汰する、という流れが加速しているのです。
変わりつつあるエリートのキャリア
この大きな世界の変化に伴って、「エリート」と呼ばれるような優秀・高学歴な学生の就職先に、変化が見られるようになりました。
若くして世の中に大きな価値を提供できるチャンスがある今、優秀でやる気のある人材にとって「終身雇用・年功序列」は全く魅力的ではありません。
これまでは総合商社や大手メーカーに就職していたような層が、コンサルティングファームやスタートアップ・ベンチャーといった、実力主義で人材が流動的な業界に流れています。フリーランスとして独立したり、会社を立ち上げることもめずらしくなくなっています。この傾向は、今後ますます加速するでしょう。
これから学生は何をすべきか
では、これから社会に飛び出す大学生や、いままさに将来のために勉強している高校生・中学生は、なにをすれば良いのでしょう?
それこそが、この「新世代のブレイクスルー」でお伝えしたいことです。このメディアは、大学生・高校生・中学生(場合によっては小学生も)に向けて、人生の選択肢をなるべくたくさん持ってもらうことを目的としています。
世の中の状況や、いろいろなキャリア・勉強方法を提示することで、みなさんの進むべき道に光を照らしたいと考えています。
対象としている読者
1. 進路に悩んでいたり、ビジネスの世界に興味がある大学生
大学生として過ごす時間は、多くの人にとって非常に大きな意味を持ちます。
大学生ほど自由度の高い時間は、なかなかありません。勉強で忙しい学生もたくさんいるとは思いますが、基本的には「勉強するのも、他のことをするのも、自由」です。
そして、やろうと思えば実に色々なことができます。アルバイト、海外旅行、ボランティア…高校生まではなかなか行うチャンスが無かった活動にも、大学生なら簡単にチャレンジできます。会社を作ることだって簡単です。
そして、大学生の間に形成される価値観や、それによって下される意思決定によって、その後の社会人としてのスタートが大きく変わることになります。
ほとんどの大学生は、とりあえず3年間を遊びつくして、就職活動が始まると慌てて「自己分析」や「業界研究」を行い、長期的な目線でキャリアを考える余裕もなく、とりあえず内定を得た会社に入っています。
これは、大変もったいないことです。これだけ自由な時間があるのですから、就職活動をする遥か前から、自分を見つめなおしたりキャリアを考えたりすることができるはずなのです。
中には、進路について大きな悩みがない学生さんさんもいるでしょう。ただ、私の経験上、ほとんどの大学生は多かれ少なかれ、将来のキャリアについて悩んでいます。そんな人には、本メディアで発信している情報が大変役に立つはずです。
また、本メディアはビジネスの世界に興味がある大学生にも極めて有益です。ビジネスの世界に興味があるなどと言うと、世間は「意識高い系」などと馬鹿しがちですが、意識が高いこと自体は多いに素晴らしいことです。そんな学生さんには、是非このメディアを活用して情報や価値観をアップデートしてください。
2. 優秀な大学をめざす中学生や高校生、またそのようなお子様をお持ちの保護者の方
大学生は人生の中で極めて重要な期間です。そして、その重要な期間を過ごすことになる大学に入るための大学受験も、同様に重要です。
幸か不幸か、現実には学歴社会が残っています。また当然ですが、優秀な大学には優秀な学生・研究者があつまり、潤沢な資産があり、高度な知的活動が行われています。優秀な大学に行くことの意義は、きわめて大きいといえます。
そこで、本メディアでは、優秀な大学への進学をめざす中学生や高校生に向けた、大学受験や高校受験、日々の勉強に関連するトピックも提供いたします。
私は大学生の間に、広く教育に関わる機会がありました。塾講師としては集団授業と個別授業を両方とも担当しましたし、家庭教師では小学生、中学生、高校生を指導して参りました。加えて、家庭教師の会社での勤務や通信制高校での勤務経験もあります。これらで得た知見を、余すところなく本メディアで公開して参ります。
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